調査についてー天井編ー

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屋根と天井内の空間はどうなっていますか?
2階床と1階天井内の空間はどうなっていますか?

インスペクションでの「天井」を調査する時は
コンクリートの著しい劣化
さび汁を伴うひび割れまたは欠損
鉄筋の露出
雨漏りの跡

を中心に目視にて確認します。

天井点検口はありますか?

インスペクションは、目視による確認を前提としています。
各室に天井点検口があればいいのですが、建物によってはユニットバスの上部だけ、という場合もあります。
限られた範囲で最大限に考察しながら確認します。

天井点検内を確認すると…
最上階では、断熱材が施工されているのでコンクリートの状態までは確認できません。

断熱材のない所では、コンクリートの状態がわかります。

こちらは、コンクリートが剥がれ落ち、鉄筋の露出が確認できます。

室内から確認すると…
室内から確認できる内容は、雨漏りの跡です。
跡は確認できても、その原因まではわかりません。
近くに天井点検口が有れば、原因がわかる事が多いです。

沖縄特有な事例として…
沖縄での20年超えのコンクリート住宅の多くは、天井内の通気をよくするという目的で換気口を設けています。

一般的な仕様ですが、不具合が起きやすくなっています。
軒(庇)の出が大きい場所は、この写真の様にカバーは付いてません。
沿岸から近い場所に建っている建物は注意が必要です。

 
この写真のように天井にカビのような模様や、換気口付近に雨漏り跡が見られたりします。
原因は、沖縄の高い湿度と海風に含まれる塩分が換気口から天井内に侵入して、影響していると推測できます。

雨漏りの場合、どこから水の侵入が考えられるのか、外部と内部を行き来しながら考察します。
外壁・屋根・バルコニーの劣化が生じてる場合は、その周辺は雨漏りしやすくなっています。

天井の劣化事象にチェックがある場合、原因の把握をし適切な構造補強/防水施工や経過観察のための天井点検口設置などの維持管理をお勧めします。

staff-k-

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