調査について-外壁編 その2-

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調査する時は、外部から建物の状態を観察します

今回は「クラックスケール」を使っての、調査です。
「クラックスケール」はコンクリートに発生するクラック幅を計測する「ものさし」で、インスペクションの必須アイティムです。

インスペクションの基準では、幅0.5ミリ以上のひび割れが劣化状況の目安となっています。
外壁面は構造体を保護する仕上げ(塗装・タイル等)ありますが、その仕上げ面にひび割れ(クラック)が発生している箇所を計測します。
目視確認できる近くまで行き、表面だけのひび割れなのか、内部(躯体)からのひび割れなのか確認します。

既存住宅状況調査技術者のテキストには、幅が0.5ミリ未満でも広範囲に及ぶひび割れは、劣化事象となります。

広範囲のひび割れは、数値的なものが示されてないので、調査する建築士の判断になります。

現地調査で、建物の状態を見ながら総合的に判断します。
例えば
壁一面のひび割れがあると明らかに広範囲に該当すると判断できます。
壁と梁にひび割れが連続したり、長さが2m以上だったりも、劣化事象に該当すると判断しています。

ひび割れ部分に汚れが重なり、幅が大きく見えることもあります。
実際に計測すると0.2ミリ程度となる場合が多いです。
ひび割れ(クラック)があるから、すぐに劣化事象とならないので、詳しく調査しています。

このように「クラックスケール」を使い、劣化状況を判断しています。

インスペクションの必須アイティム 
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